真空管。

2006年4月28日記載。
文面そのまま。写真は撮り直して追加。

注意!マニアックな話で長いからギター好き意外は見ない方がいい!
ギター好きでもアンプの事だから微妙かもしれない。

俺のアンプに新しい真空管を取り付けた。
つけた真空管はプリ管がElectro-Harmonixの12AX7EH-GOLD。
(現在9年目だけど現役で生きている。ただ文字が薄くなったかな?)

当初の予定では佐々木さんが持っていた、
普通の12AX7EHをつける予定だったが、
注文する時に迷った末に12AX7EH-GOLDにした。

佐々木さんの家で12AX7EHを試した時に、
これが一番好みの音に近いと思ったが一つだけ嫌な所があった。
それは高音域が出過ぎて耳障りなキンキンな音が出る所だ。
この気になる高音域というのはとても難しい紙一重の所だった。
ギターでもアンプでもそうだけど高音域や低音域が出過ぎるのは悪い事ではない。
高音が出るのであればアンプでトレブルかプレゼンスで調整すればいい。
でも高音が最初から出ないものであれば、
高音がもっと欲しいと思ってもそれ以上付け足す事ができないからだ。

でもこの12AX7EHを試した時にそれがクセのある音だと思ったから、
それをアンプで調整して高音域をカットするのは、
この真空管をちゃんと生かす事ができないのではないかと考えた。
それ以外はアンプとの相性もよく決定という感じだった。

それでなぜ12AX7EH-GOLDの方に変えたかと言うと、
12AX7EH-GOLDは接点の部分であるプラグの所が、
金メッキ加工されてあり12AX7EHの選別品になっている。
詳しく試した事がないから自分ではわからないけど、
真空管とは同じものでも1つ1つ結構違うらしい。
それでいいものを選別してプラグを金メッキ加工したのが12AX7EH-GOLDだ。
金メッキ加工というのは金の純度によるんだろうけど、
伝導性が普通の状態よりも良くなると言われいる。
もともと金というのは伝導性が非常に高くて、
やたら高級なスピーカーケーブルや、ギターシールド等で、
金が使われている事でも有名だ。

選別品というところでいえばグルーブチューブが有名だけど、
それだけで値段が以上に高い。
俺の今回の予算では買えないし、
今のフェンダー純正になっているグルーブチューブを付けるのも、
なんかつまらないから俺の頭の中にはなかった。

ということで12AX7EH-GOLDに俺が期待したのは、
金メッキ加工による伝導性の良さによるレスポンスの向上。
そして俺が気になったキンキンの音がでる高音域の部分の改善。
そこらへんが変わっていればいいなと思って試してみたが、
これが見事に当たった!
俺の予想通りの結果、もしかしたらそれ以上かも知れない!
最初の時点でそれは気づいたが、
真空管は新しい物だと音が変わってくる。
エイジング処理と言われて、車で例えればならし運転のようなものだ。
それを何時間やったかな?結構な時間ギターを通して弾いて、
弾かない時でもアンプの電源をオンにして真空管を使い続けた。
その結果見事に最初の音から更に音質が向上して、
俺のアンプは素敵な音になりましたよ。
12AX7EH-GOLDは見事に正解だった!

そして今度はパワー管だ。
パワー管にはElectro-Harmonixの6L6GC-EHを選んだ。
これも当初の予定では違う物を選んでいてそれが、
TungSolの5881 TungSol Russian Issueという物だ。
なぜ変えたかと言うと金がなかったから…
最初の予定ではプリ管が1本900円のものだったので、
3本買っても2,700円だから良かったんだけど、
俺が買ったのは1本1,500円。3本で4,500円だ。

TungSolの5881 TungSol Russian Issueはペアで6,000円。
Electro-Harmonixの6L6GC-EHはペアで3,000円だ。
という事で3,000円の安い方にしたんだけど、
これが使ってみたら微妙に失敗だった。
6L6GC-EHが悪いものという訳ではないんだけど、
このアンプに最初からついていたパワー管の方が音がよかった…
アンプに付いていたのは10年以上も前のフェンダープレミア管。
どうせ安い真空管なんだろうから、
変えたらどんな物でも音は良くなるだろうと思っていたけど、
結果としてはフェンダープレミア管は予想外にいい物だった。

6L6GC-EHは音で言うとクセがない。
なので良くもなく悪くもなくって感じだ。
これもプリ管同様にエイジングをして最初よりなじんできて、
よくはなってきたけどちょっと失敗した感じだな。

でもいい勉強にはなった。
パワー管に関してはプリ管よりも寿命が短いから、
次に買う時はもっと考えてアンプのオリジナルの系統で、
更にいい物を見つけよう。
でも付けてみなきゃわからないから難しいんだけどな。

という事でプリ管は色々試しただけあって俺の考え通り大成功。
パワー管は試してなかったしオリジナルが予想外にいい事もあり、
微妙な結果に終わってしまった。
でもプラス、マイナスで言ったらプラスだ。
前よりも断然音は良くなった。

今回で真空管の奥深さを更に知ったしいい勉強になったよ。
でもこれが全てのアンプにいいと言う話ではない。
歪むアンプに俺と同じ真空管を使ったらまったく別の結果になるだろう。
もし真空管を変えたいと思うなら、
自分のアンプに最初からついている物を理解して、
同じ系統から色々試してみるしかないな。

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