佐々木家。

2006年7月12日記載。
文面そのまま。


昨日は暑かった。湿気に暑さ、たまらん。
しかし今日は気温が一気に下がったな。
相変わらず湿気はあるけど。

俺の部屋はクーラーがないから、
佐々木さんの部屋は快適だ。
こういうシーズンになると人間にもよくないように、
ギターにとってもよくない。
ちゃんと湿度を管理する環境がないと、
いくらギターを調整しても厳しい。

そんなシーズンに入って厳しいけど、
昨日も佐々木さんと音遊び。
最初にやったのは俺のワウの改造。

前からワウのポッドを変えるという事を書いていたが、
今回ようやく入荷したので試してみた。
使ったポッドはHumanGearのHuman Voice Pot。
これは前に佐々木さんのクライベイビー535Qに付けた。
それが驚くほどよかったので俺も付けてみようと考えたわけだ。

俺が期待していたのは低音をもう少し出す事。
535Qで試した時ワウのノブの位置を調整して、
高音域よりから、低音域側に調整した時に、
見事に思った通りの音になったので、
このポッドはレンジが広いと感じた。
それであればVOXにつけても、
低音よりにすれば俺の理想の音になるんじゃないか?と、
期待に胸を膨らませこのポッドの入荷を待っていたが、
結果は俺の考えが甘かった。

848は高音域に凄い特徴があって、
これぞVOXというワウの音がする。
なのでこの高音域は削りたくない。
しかしHuman Voice Potを使ってみたら、
高音域よりだとワウのかかりのバランスが悪い。
中音域の所にワウのかかりがない状態になった。
それならばと、低音域側に調整したら、
これはこれでありだけど、
VOXじゃない中途半端な音になった。
キーリーのワウのように中途半端だ。

Human Voice Pot自体は自然なかかりでいいんだけど、
VOXには合わないという事がわかった。
せっかく買っといて残念だが、
元から付いているポッドの方が良かったので戻したよ。
なのでこのVOX848の改造はこれで終了。
最終的な改造内容はスイッチをフルトーンのスイッチにしたのと、
ジャックをスイッチクラフトに変えた事、
あとは音に関係ないけどLEDを付けた事か。
でもこれだけでも音は変わったし、よくなった。

VOXでも848じゃなく、847なら合うかもしれない。
847の場合は848ほど高音域がでないからね。
535Qで試したようにクライベイビー系ならもっと合う。
Human Voice Potの中身はRMCのポッド。
実際RMC3の中身とまったく同じポッドだ。
でもポッドだけ変えてもRMCの音にはなりません。
やっぱりインダクターの問題もあるし、
そう上手くはいかないもんだ。

あと先週、佐々木さんのRMC3を調整した事を書いたけど、
佐々木さんが実践で使ったら低音が足りないという事で調整した。
前に調整したときは俺のアンプで試したから、
マーシャルで鳴らすとなるとやっぱり変わってくるんだな。
という事で今回はマーシャルで鳴らしまた1mm単位で調整。
低音を足して、中音域を調整し、
いまだによくわからない二つのノブで調整した。
あの二つのノブはなんとなくなんだけど、
上のノブは高音域の調整ノブで、
下のノブは低音域の調整になっているように聞こえる。
でも、これが全てのノブに関係しているから厄介。
なんとか調整して一応見事なワウになったよ。
あとは使う佐々木さんの好みにあうかだ。
俺が弾いてる時には「いいね」って言ってたけど、
自分で弾くとなると変わってくるからね。

というか予想以上にワウの事をいっぱい書いてしまったな。
昨日は俺がワウをやっている間に、
佐々木さんは、また電源ケーブルを作っていたんだ。
ver.2らしい。

今まで作っていた電源ケーブルはシールドを2重にまくという事。
でもver.2では耐震性も考慮して、ケーブルをまとめる奴を巻いている。
なので今までよりも更に太い。
インレッドとアウトレットは今まで使った奴ではなく、
どこのだったか忘れたけど金メッキされてない物で、
ホスピタルグレードでもないものだ。

出来上がったケーブルを試してみたけど、
ケーブル自体は同じなのに音の系統が違う。
どう違うのかと聞かれると難しい所だが、
弾いた感じ全然違うんだわ。
なんというか前に作ったのが独特の荒さがあるとしたら、
そこらへんがなくなっておとなしくなっている感じ。
荒さがないというのはいい風にもとらえられるけど、
俺の好みでは前に作ったやつの方がいいと思う。

あと佐々木さんは違うケーブルでもう1本作った。
それはケーブル自体にシールドがされていて、
メッキなどの加工はされてなく銅線のみ。
今まで使っていたケーブルは鈴メッキされていた。

この新しいケーブルは今までより更に極太で堅く、
佐々木さんは作るのに相当苦労したようだ。
俺は作る過程は見てないけど、
作った後相当疲れていたから、
ハンパじゃなかったみたいね。
プラグはインレッドがver.2と同じメッキされてないもので、
アウトのほうはマリンコのホスピタルグレードだ。

それでそのケーブルを試した感想は、
スッキリ素直な感じ。
佐々木さんは中音域が抜けていると言っていたけど、
俺にとってはスッキリして更に強弱がつけやすく、
ニュアンスが出しやすいケーブルになっていた。
好みとしてはver.2よりもこっちの方がいい。
あとはエイジングしてどういう風に音が変わってくるかだな。

今回は記事が長過ぎて、
最後にコメントのまとめようがないわ。
でも今回新しいケーブルを試してなんとなく気づいた事。
オーディオにこだわる人はこういう工業用のケーブルは使わない。
独特の荒さがあるからだ。
音楽を聞くという事に関して言えば、
音を忠実に再現してくれなければ使い物にならない。

なんとなくだけど工業用のケーブルは電気の供給量は多いけど、
電気の流れはキレイじゃないと感じた。
たぶんそこらへんが独特の荒さに関係してくるんだと思う。
じゃあオーディオ等で使われているケーブルを、
こういう楽器に試してみたらどうなるか?
俺の予想ではかなり音がクッキリ、ハッキリのクリアな音になると思う。
これがいいかどうかは試してみないとわからないけど、
シールドのようにハイファイな音で、
楽器にむかないという事にはならない気がする。

そんな事を感じた1日。
記事が長過ぎる…
終わる。

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