聞きハンダ。

2006年10月11日記載。
文面変更なし。
自分で言うのもなんだが、かなりクレイジー。


さすがに毎週毎週色んな事やって、
やる事もつきてきたと思ったらまたハンダのテストだ。
前回やった時にアンプの個性が強すぎて、
どれも使える音になってしまいハンダの良さを選ぶ事が出来なかった。
今回は更に集中して聞き分ける事に。
聞き酒ならぬ、聞きハンダ。

聞き酒とは辞書で調べると、
「酒を味わってよしあしを鑑定すること。また、そのための酒」
ハンダをテストする為に用意されたケーブルは全て同じケーブルで、
長さも数ミリの違いはあるだろうが同じくらい。
ハンダの付け方も佐々木さんの感覚だが同じ量を付けている。
という事で、この辞書に書いてあるのがあてはまるな。
今回、聞き酒のようになってしまったのは理由がある。
1回目にテストした時、前回同様ほとんど音の違いがわからなかった。
どれを弾いてもいい音と感じてしまってわからない。
なので2回目に3種類にしぼって聞いてみた。

その3種類はクラシックソルダー、ガーディナーの赤、ガーディナーの青。
最初はやっぱりわからなかった。
でも数回続ける事によって個性がわかってきた。
クラシックソルダーは特に特徴がないが、その為にバランスがいい。
ガーディナーの赤は中音域に特徴がある。
ガーディナーの青がこれまた難しい所で、
クラシックソルダーに近くバランスがいいんだけど、
クラシックソルダーよりも若干力が強く中音域が違う。
そんな感じで個性がわかった所で全部を試した。

WBTの銀入り、キースター、キースター銀入り、
キースタービンテージ、ガーディナー赤、ガーディナー青、
クラシックソルダー、ニューヨーク。
これで全部だったはず。

3種類の音の個性がわかった事で、他の個性もわかりやすくなった。
キースターは一般的に使われるメジャーなハンダだけど音がモッサリしてる。
キースター銀入りはモッサリはなくなり、高音に明るさがでる。
キースタービンテージは昨日はわかってたけど、特徴を忘れてしまった…
WBTはキースター銀入りよりも更に明るく力も強いハイファイ系。
ニューヨークは低音、中音が力強く出てくる。
俺が感じた音の個性はそんな感じ。
でも、これは個人によってたぶん変わると思う。
俺より耳がいい人はもっと違いを聞き分けると思うし、
まったく違う捉え方をする人もいると思う。
という事でここに書いたハンダの特徴は個人的な感想で、
参考までにという事だ。

そして佐々木さんが自分のケーブルのハンダを変えて、
マーシャルで試したんだけど見事に変わっていい音になった。
使ったのはニューヨーク。
これを使った事により音に厚みがでて、暖かさがでた。
さっき書いたように低音、中音に特徴があるからこの結果になるんだな。
でも、何個もエフェクターを使っていて、パッチケーブルも使っているのに、
アンプに繋がる1本のケーブルのハンダを変えただけ。
それだけで音がまったく変わる。

これを聞いたらやっぱり自分のもやってみたくなる。
という事で試しに佐々木さんの自作のパッチケーブルを試したが、
残念ながら俺が使ってるモンスターのパッチの方がよかった。
ちなみに佐々木さんの自作パッチのハンダはガーディナー赤。
モンスターに使っていたハンダはキースター。
物は試しという事でモンスターのハンダを全てWBTに変えた。
前に書いた特徴と同様に更に明るい音になりギンギンな音になった。
しかしこれは俺の好みの音とは違うんだわ。
じゃあ、最初のパッチケーブル一本だけニューヨークに変えたら、
低音、中音が出てバランスがよくなるんじゃないかと考えた。
そしてやってもらったら見事にメロウな音になった。
これはちょっと予想以上の出来だ。
まだ気になる部分はあるけれど満足。

今回は久しぶりに文章が長くなったな。
ハンダによって音が変わるのはだいぶ前からわかっていたけど、
あらためてハンダの重要性がわかった。
たった1本のケーブルのハンダを変えただけで音が変わる。
しかもそれがパッチケーブルのように短い物でもだ。
そして他のケーブルに使っているハンダも影響してくる。
ハンダの付け方でも音が変わるんだけど、
ここらへんは佐々木さんの企業秘密らしいから書かない。
しかし、また迷路にハマった。

まぁやる事が増えたのはいい事だ。
これからまたハンダで色々試すよ。
地味だけど面白い。

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