ギター手術。

2007年1月24日記載。
文面変更なし。携帯画像の為オリジナル写真なし。



佐々木家にて。
昨日やった事は最初に真空管のチェック。
だいぶ前に佐々木さんが買ってあったスベトラーナのプリ管。
それの動作チェック+VHTに合う真空管を探す事に。

アンプはメサブギーでチェック。
スベトラーナは方向性は全部一緒だけど、
やはり1本1本微妙に違う。
その中で合うものを決めたんだけど、
結局最初に付けてたソブテックの真空管に決定。
スベトラーナが優秀でバランスのとれた音と表現すれば、
ソブテックの真空管はハイがやたら出てキンキンな音。
ハイの更に高い所にキシャーって音が混ざって、
俺は好きじゃなかったけど佐々木さんはそれが面白いらしい。
でもこれはあくまでもVHTのバッファーに使った場合なので、
普通のアンプに使った場合だとまったく違う音になると思う。

その後やりはじめたのが、佐々木さんのギターの改造。
前回カラハムのパーツを付けた事で、
ギターをいじるスイッチが入ったようだ。

今回いじる部分はピックアップ。
ギターはフェンダー・マスタービルドシリーズの59年モデル。
ジョン・イングリッシュがデザインに関わってるって物。
最初に付いてるピックアップは、
カスタムショップ製の50’とかいう物。
そのピックアップを前から持っていた、
マスターグレード60に交換する計画。

そこで問題だったのが、なんのハンダを使うか。
今までの経験でハンダで音が変わるってのがわかってるから、
これは重要な問題で、かなり難しい。

そのハンダを決める為に、またケーブルでハンダのテスト。
ケーブルでのハンダと、内部配線に使うハンダでは、
結果が違うんじゃないか?と疑問を投げかけつつ、
佐々木さんはなんとなくわかると言うので検証。
結果残ったハンダはアルミットと、カーディナーのブルー。
しかし、このハンダを配線に使うのは、
危険じゃないかという話し合いになり、
結局はそのまま出してくれるクラシックソルダーと、
リッチな音になるカラダスが候補に。
まぁどちらもテストで最後のほうまで残ったハンダだから、
やはりいいハンダである事に間違いはない。

その二つで悩んだ末に決めたのがクラシックソルダー。
しかし、これでピックアップも付け替えると、
ハンダの違いがわからないという事で、
とりあえず全部のハンダの部分のみを交換。

結果はなんとも微妙なもので、
音としては綺麗でいい音になったんだけど、
フェンダー特有の、いい意味で適当な音、
荒さというのが無くなった。
これはちょっと微妙だなって事で、
標準的に使われるキースターに変えてピックアップを付ける事に。

更に今回、ピックアップの他にコンデンサーも交換。
あと、どこのメーカーの物かわからないけど、
ピックアップの裏にプレートを貼付けて、
ゲインを10%上げるって物を取り付けてた。
この手の物は結構出てて、シングルコイルのノイズをとるだとか、
今回付けた物のようにパワーを上げてくれる物があるんだけど、
俺はこの手の物で本当にいい物を見た事がない。
確かに売り文句どおりになるんだけど、
元の音からかなり変わってしまうってのが問題。
それがいいと思う人もいるかもしれないけど、
俺は元音からかなり変わるのは好きじゃない。

まぁそんな事を思いながらも完成。
そして音を出してみたらフロントの音が出ない!
その後、何回も調整してみても出ない。
それでコイルのどこかで断線してるのではという事で、
コイルを絶縁してるロウを紙ヤスリで削って、
テスターで計ってみたら途中でやはり断線してる。
断線した理由はたぶんハンダの熱に耐えれなかった為だと予想。
80Wのハンダはやはり強すぎた。
そこからはひたすらピックアップの修理。

ピックアップの修理ってのは俺はやった事がないけど、
佐々木さんはあるらしい。
今回も細かい作業をやってなんとか直してた。
それでやっと音が出て完成!
これが直るのに2時間くらいかかったな。
ようやくアンプで音を出して最終チェック。

しかし、音を出してみたらこれがまた微妙な音だ。
いいとは言えない音。
一番最初の状態のほうがいい音だと言いきれる音。
残念ながら結果はそんな感じ。

これは何が問題なのか?
ハンダが問題なのか?ピックアップがギターに合わないのか?
プレートを付けたのが失敗だったのか?
コンデンサーが合わなかったのか?
こういう風に色々と考えたけど、
12時すぎて疲れきってたので今日はこれで終わり。

かなりスッキリしない終わり方だったけどしょうがない。
来週もう一回やり直し。
文章も長過ぎるわ。

コメント

このブログの人気の投稿

音。

Fender。

ギター屋さん3。