ヴァイブロ。

2007年1月31日記載。
文面変更なし。画像オリジナルなし。




ついに佐々木さんのバンドの中村さんがアンプを買った。
そのアンプはフェンダーのヴァイブロヴァーブ。
スティーヴィー・レイヴォーンが使ってた事で有名なアンプで、
これはレイヴォーン仕様になるモディファイスイッチ付きの物。
という事で今回はこのアンプのクリーニング。

クリーニングする前に弾いてみたんだけど、
カスタムショップ製という事で通常ラインのアンプ等よりもいいけど、
俺としては普通で、やっぱりこんなもんだなという聞き慣れた音。
良くもなく、悪くもなくという感じだ。

まずはいつも通りアンプの解体。
中を開けてみたら、さすがカスタムショップ製という事だけあって、
通常ラインの物よりも作りがしっかりしている。
さすがに基盤は使ってるんだけど、その基盤も通常の物とは違うし、
その基盤の配線の仕方が美しい。
他のヴォリュームポッドや、真空管への配線の仕方も、
通所の物よりもちゃんしていて、
配線材も普通よりもちょっと良さそうな物が使われ、
ノイズを防ぐために配線どうしをネジってある。
基本に忠実で見事な作りだ。

ここからはいつも通りの作業。
佐々木さんは内部のクリーニング。
俺は今回ボディの外装を担当。
アーマオールでピカピカに仕上げる。
シルバー関係もアーマオールで磨いてみたけど、
コンパウンド系を使わなくても綺麗になるぐらい、
中古なのに元から綺麗な状態だ。
あと、アンプを置いた時にバランスが悪く、
ガタガタ動いてたからそこらへんを調整。
そんくらいしか俺はやってないから、
俺の作業はすぐに終わった。
内部のほうも順調に進んで、あとは乾燥させるだけ。
その乾燥がすんで組み立てて完成。

最初は佐々木さんが試奏。
俺は遠くで聞いてたんだけど、リヴァーブが異常に効きすぎ。
音はクリーニング前よりも一段階レベルアップした感じに聞こえた。
佐々木さんは「かなり化けた」って言ってたけど、
俺は遠くから聞いてて、こんぐらいのものかって感じだった。

しかし、俺が弾く事になって設定を見てみたら、
リヴァーブの設定はそんなに上がってない、
それなのに前よりも効きが異常によくなってる。
ヴァイブロヴァーブのコントロールは、
ヴォリューム、トレブル、ベースの3つだけ。
それにブライトスイッチがあるだけだ。

クリーニングする前はブライトスイッチをオンにすると、
あまりにもプレゼンスあたりの音が出過ぎてて、
耳障りな音になり、かなり気になった。
でも、ブライトスイッチをオフにすると今度は、
トレブルを上げても物足りない感じになってしまってた。
それが、クリーニング後はブライトスイッチをいれても、
バランスがよくなっていてプレゼンスの音も心地いい。
ベースの効き方も素晴らしくよくなっている。

俺が弾いた感想としては一段階どころか、異常な変わり方だ!
やっぱり聞いてるだけよりも自分で弾いたほうがわかりやすい。
このアンプは本当に凄い!
コードを弾いた時のブラックフェイス特有のジャキーンという音も、
かなりレスポンスがいいし、高音も耳障りではない。
耳障りどころか高音がよく言うベルトーンになっている。
この音が気持ちよくてしょうがない!

俺が今まで聞いてきたアンプ、弾いてきたアンプで、
一番綺麗でレスポンスがよく、感情をそのまま伝えてくれる。
俺は今まで改造した俺のアンプを超える音を聞いた事がなかったが、
今回のヴァイブロヴァーブは俺のアンプを超えたと思った。
俺のアンプはツィードだから、まったくキャラが違って、
それぞれの良さがあるんだけど、
総合的にみて、このヴァイブロヴァーブの方が上だ。

このアンプは本当に驚くべき進化をした。
元の状態の音とは比べ物にならない。

夜になって持ち主の中村さんが来たけど、
やはり元との違いに驚いてた。
しかし、このアンプは弾きこなすのが難しい。
本当に良くなりすぎた。
鳴らし方がわからないと、ちゃんと鳴ってくれない。
弾きこなすまで時間はかかるだろうけど、
感情をここまで出してくれるアンプは他にない。

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