コンデンサー。

2007年2月21日記載。
文面変更なし。オリジナル画像がない。
真空管やハンダに続きコンデンサー。
オカルトの世界です。




昨日やったのはコンデンサー。
今回も難しくハードな一日になった。
新しい事を学ぶのはやはり疲れる。
帰ったのは午前4時半くらい。
マジで疲れた。

とりあえず佐々木さんのマーシャルについて書くか。
スタジオで音が出なくなったマーシャルだったんだけど、
家では音が普通に出たようだ。これはよくある事。
でも、佐々木さんはパワー管が問題だと考え、交換して終了。
俺が行った時には交換が終わってたから、
これぐらいしか書けない。

そして今回のメインのコンデンサー。
コンデンサーというのはトーンを絞った時に音を変えるだけでなく、
トーンがフル10の状態でも影響が出る。
それはロックインに入った時らへんの時から知ってはいたんだけど、
実際に自分でコンデンサーを変えたりしても、
フル10の時の音の変化は感じる事ができなかった。
トーンを絞った時の音の変化は誰にでもわかるけどね。

まずコンデンサーを使う基本としてあるのが、
ストラトには0.047、レスポールには0.022。
この数値の違いはストラトはシングルコイルのピックアップで、
使用するポッドも250kという物を使うんだけど、
レスポールはハムバッカータイプのピックアップになるので、
使用するポッドもストラトよりも大きく500kを使用する。
その電気の量の違いからコンデンサーも変わって、
500kという電気の大きさから数値の低い0.022。
250kには0.047という感じだ。
そういった感じで基本になってるんだけど、
別にそれを無視しても音が出ないとか故障にはならないから大丈夫。
ヴィンテージのストラトだと0.1という、
値の大きいコンデンサーを使っていたってのも書いておく。

という事で話をスタートするか。
今回のコンデンサーを選ぶにあたって使用したギターはレスポール。
コンデンサーを本来付ける部分にケーブルをハンダ付けして、
2本のワニ型クリップを出す。
確かワニ型クリップって言ってたはずだけど、
ワニの口のようにギザギザしたクリップの事だ。
そのクリップにコンデンサーを付けて写真にあるコンデンサーを使い、
コンデンサーによる音の違い、フル10時の音の違いを検証する。

最初に試した事はコンデンサーを繋がないで、
クリップ同士をくっつけてフル10時の音を確認。
当然そこを電気が流れるから音が変わるんだけど、
こんなに変わるとは思わなかった。
クリップを付けてない状態だと素直に出てた音が、
クリップ同士を付ける事で膜がかかる。
それによってハイファイな音だったのが、
ちょっと粘りのある音という風になって、
これがエレキギター独特の音を生み出してると感じた。

ここからはコンデンサーを付けての実験なんだけど、
俺はコンデンサーの名前は有名な物しか知らない。
なので今回の実験にあたって名前を書いて、
このコンデンサーはこういう音になるという事は詳しく書けない。
まず最初に試したのは写真の真ん中にある緑色の小さいコンデンサー。
そこからコンデンサーを変えて試していった。
ここから全身全霊をかけての音の聞き分けがスタート。

ハッキリ言って強烈に難しい!
トーンを絞った時の音の変化はわかる。
フル10時の音の変化もかなり微妙だけどわかる。
でも、なにがいいのかわからない。
そしてコンデンサーの種類を前述で書いたけど、
更に100v、400v、600v等、ボルトの違いもある。
それによる音の違いを徹底して聞き比べたんだけど、
最初はまったく違いがわからなかった。

ここらへんでかなり悩んだんだけど、
その悩みの過程を書いていくと、ただでさえ長い文章が、
更に長くなるから簡単に書いていく。

色々試した結果、なんとなくわかったのは、
ボルト数が高い方がフル10時の時の音抜けが、
クリップを付けてない時と同じくらいいい。
コンデンサーをギターに付けてない時と同じくらいという事だ。
それと、トーンを絞った時の0.047と、0.022の違いは、
レスポールで0.047を使うと通常使うとされているのが、
0.022なので当然音が強くこもる。
値が強いとそれだけトーンを絞った時の効果も強いという事だ。

そして、もう途中で訳が分からなくなってきたので、
音の謎を解明するのはやめて、佐々木さんのレスポールに合う、
コンデンサーを探す事に目的を変えていったんだけど、
これがまた違う角度で音を聞いていった事で、
好みなんだけど音がハッキリ違う事に気づいていった。

結果4種類のコンデンサーが選ばれ、
更にそこから厳選し一つのコンデンサーが選ばれた。
名前はわからないけど銀色のやつで、
音抜けがハンパなくよかった。倍音がでまくりって奴だ。
しかしそのコンデンサーは同じのが二つあったんだけど、
比べてみると音の系統は同じだけど、音抜けが全然違う。
この理由はコンデンサーの個体差。
書いてないのもあるけど、大体のコンデンサーには、
+-10とか、+-20とか書いてる。
ちょっと+-20って違いすぎじゃないか!?って感じだが、
正直に書くくらいだからしょうがないんだろうな。

なのでやたら音抜けがいい方をフロント側に付けて、
ちょっと音抜けの悪い物をリア側に付けた。
いつも通りハンダで悩んだけど使ったのはニューヨーク。
結果はこんなに変わっていいんだろうかってくらい変わった。
トーンを絞った時の音もいいんだけど、フル10時の状態が凄すぎる。
下手なエフェクターを繋ぐよりも圧倒的によく、
元の音よりも倍以上よくなったと言っていい。
佐々木さんが写真にあるコンデンサーを集めるのに、
4万円以上かかってるんだけど、
「これで4万円は安い!」って佐々木さんが言うくらいだ。
確かに俺もそう思う。

そこでやっと終わったと疲れてた所で、
佐々木さんが俺のストラトも変えるか?と言い出した。
かなりノッているらしく止められない状態だ。
俺のストラトに付けてるコンデンサーはオレンジドロップという物。
コーネルダブラーという有名で高い奴を自分で持ってるのに、
なんでこれをつけてるのか前から疑問だったんだけど、
今回、中を開けてコンデンサーを確認した事で理由がわかった。
コンデンサーの値は0.022だ!

これを見たとき色々思い出した!
何年前だか忘れたけど俺は0.047のこもったトーンが好きじゃなく、
レスポール用に使われる0.022を選んだわけだ。
当然、値が低いのでトーンの効き方も弱い。
しかしその分トーンを絞っても高音が死なないんだな。
数年前の自分を凄い!って思った。
さすが俺だ。

という事でレスポールと同じようにストラトにも、
ワニ型クリップをセット。
ここからは俺が弾いて選んでいったんだけどやっぱり難しい。
でも、最初はわからなかったんだけど、だんだんわかってくるようになった。
当然、0.047は問題外で0.022が好みだと実感した。
その結果2種類のコンデンサーが選ばれ、
更にそこから個体差があるので厳選していった。
その2種類はシルバーの物と、ブラウンの物。
シルバーはトーンを絞っても輪郭がしっかりしていて、
音がもの凄く綺麗でいい。
ブラウンの物はトーンを絞ったときに暖かみがあっていい。
フル10の場合はシルバーはシャキッとした音。
ブラウンはちょっと太めの音になる感じだ。
かなり悩んだけど最終的にこのギターに合うのはブラウンと決めた。

ハンダはダッチボーイを使い。
ギター本来の音も微妙に変えるために、
ジャックの部分にダッチボーイとムーンドルフを使用。
夜遅くで大きい音を出しては確認してないけど、
甘いエロイトーンになった。
特にフロントのハーフトーンがよくなったな。
リアのハーフトーンはちょっと納得がいかなくなったけど、
総合的にかなりよくなった!
気に入らない所はこれから修正だ。

かなり長文になったけど、ギターにとってコンデンサーは重要だ。
本当にコンデンサー1つでがらりと音が変わる!
ちょっとした小さい物で、人によってはゴミにしか見えない物だけど、
1個1万円以上するコンデンサーがあるのも納得出来るかもしれん。

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